8月15日を迎えて
●8月15日、終戦記念日を迎えました。
62年前のこの日、15年にわたる日本軍国主義の侵略戦争が終わり、第2次世界大戦が終わりました。
この日本の侵略戦争は、日本人も310万人以上が死亡、軍人の死亡はもとより広島、長崎、東京・大阪などの大空襲、沖縄戦で一般国民が犠牲になりました。アジア諸国では、日本軍の侵略で2000万人以上(中国1000、インドネシア400、ベトナム200、インド150,フィリピン110)の死者を含む、史上最大の犠牲をもたらしました。
私は、侵略戦争の犠牲になった内外の人々にたいし、心から哀悼の意を表します。
●アジア太平洋戦争では、この痛恨の経験から、二度と戦争はしないことを世界に誓い、憲法9条に戦争の放棄と戦力を持たないことを明記しました。
●7月30日、アメリカ下院本会議は、「元従軍慰安婦に日本政府は公式な謝罪を行うよう求める」決議が反対なしで可決されました。いま、62年前に終わった戦争をどう見るのかが、国の内外で厳しく問われています。
私たちは、あの戦争は、日本がアジアの領土と資源を支配する目的で遂行した侵略戦争だと考えています。だからこそ、戦争の初めから命がけで反対を貫いてきました。評論家の加藤周一さんが、7月18日に亡くなった宮本顕治元議長について、「反戦・平和を貫いたことは、日本人の名誉を救った」と言う言葉をよせてくださいました。
政府の公式の見解は、1995年に出された「村山談話」があります。「植民地支配と侵略を反省し、謝罪する」と言うものです。従軍慰安婦問題では、1993年の「河野談話」があります。「慰安所の設置や管理、慰安婦の移送に対する軍の関与を認めたもの」でした。
この立場が貫かれておれば、アジア諸国はじめ世界中から、日本は侵略戦争を反省していない国だと批判する声がでたり、また、中国、韓国などアジアの人びととの関係が悪くなったり、アメリカ議会での決議が行われることはなかったでしょう。
●安倍首相は、過去の犯罪を正当化する態度を改め、従軍慰安婦問題での公式の謝罪を行うべきです。私は、その実行を強く求めるものです。
●戦争放棄の第9条は、アジア諸国2000万人のおびただしい犠牲と結びついてつくられた条文。ひとり日本国民の財産であるだけでなく、アジア諸国民の共有の財産ではないでしょうか。憲法9条を放棄することは、侵略戦争への反省を「放棄」すること。アジアと世界に対す「2度と戦争はしない」=不戦の誓い=国際公約を破り捨てることになります。
●安倍内閣は、2011年にも「憲法改定」の発議をすると公言しています。
自衛権行使にむけての有識者懇談会に、「イラクでアメリカなどが攻撃されたとき、自衛隊が応戦する」ことを研究課題にあげています。アメリカといっしょに海外で戟争をして血を流す国をつくるために、憲法9粂をつぶすことが改憲の最大のねらいです。
アメリカが引きおこしたイラク戦争は、間違った戦争、国際法違反、国連憲章違反です。アメリカは、自国の兵が3300人を超える犠牲となり、そのための戦争をする人間と資金を他国に背負わせることが必要と考えています。
これに応えて、アメリカの引き起こす戦争に参加する。日本が「戦争をしない国から」「戦争をする国へ」変わることは、みんな反対ではないでしょうか?
●日本共産党は、「憲法改悪反対」の一点で揺るぎない多数派をつくるために全力をつくす決意です。「戦争放棄の憲法9条をまもれ!」の声を、さらに大きくひろげようではありませんか。
(2007.8.15)