天王寺から大和川へ「緑の回廊」にむけ大きな一歩に
−−大阪市の阪神高速「大阪泉北線」廃止決定を歓迎する−−
12月15日、大阪市都市計画審議会が開催され、阪神高速「大阪泉北線」廃止が決定されました。
同時に、高速道路予定地は、植裁とベンチ、一般道、自転車道などを複合させ、憩いの場や防災空間を兼ねた「緑地街路」として整備する方針が決定されました。
JR阪和線の高架化の3階部分に高速道路をつくる計画に反対し、公害のない緑豊かなまちづくりを求めてきた私たちは、遅すぎたとはいえ今回の決定を心から歓迎するものです。
大阪泉北線は、1971年に計画が発表されて以来、町会、住民の広範な反対運動が行われ、黒田知事は「住民の合意なしに決定しない」と約束しました。
ところが、81年、岸知事に代わるや大阪府は、広範な反対を押し切って都市計画決定を強行し、地域住民に立ち退きを押しつけました。
着工を目前に起きた、95年1月の阪神大震災は、3階建て高速道路計画が安全性を軽んじた無謀きわまりないものだということを尊い犠牲をもって教えたのです。
その後も、道路予定地に「活断層」の存在が明らかにあり、「公害道路はいらない」との世論が全国的に広がり、道路行政の側にも「採算の合わない道路はつくらない」との方針が打ちだされざるをえませんでした。
私たちは、この高速道路計画が、はじめから決定されるべきものではなかったと確信します。
住民の不安、疑問、反対を踏みつけにしてきた大阪市、大阪府の猛省を促したいと考えます。
阪和線高架後の跡地、高速道路計画による空地の利用は、地域住民の意見を十分採り入れたものとすべきことは言うまでもありません。
そのうえで、私たちは、天王寺から大和川へ「緑の回廊」をつくることを提案するものです。
大阪の「ヒートアイランド現象」は深刻で、緑被率もみすぼらしく、防災空間も不足しています。
長居公園を真ん中に、北は天王寺、南は大和川へ、虫・鳥なども通う「緑の回廊」「風の道」の実現を期待するものです。
2003年12月20日
道路公害(泉北線)に反対し、東住吉区の環境を守り街づくり考える連絡会